小日向ダイアリー

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【環境考察】残暑と見るK07オルスタ環境

今回はエクスプロードリリース後のオールスター環境を入賞ルリグの分布から見ていこうという記事になります。にじさんじ来るしキーセレの環境の方が気になるなぁという方は前回の記事を見ていただければと思います。

 

今回もデータ集計はWIXOSSBOXさんとTwitterを併用して集めたものになります。あくまで個人で集計したものですので参考程度にお考え下さい。また、詳細な構築が気になったらWIXOSSBOXで確認してみてください。

 

wixossbox.com

 

 

入賞デッキ分布

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21 ナナシ
  11 黒鍵キー
    7 ピルキー
    3 蟹キー
19 カーニバル
12 紡ぐ者
    6 ウリス経由
    2 カーニバル経由
    1 あや経由
    1 グズ子経由
    1 ピルルク経由
    1 夢限経由
11 あや
    5 ピルキー
    4 レイラキー
    1 APEXキー
    1 キーなし
11 タマ
    5 伍改
    3 白滅止めショット
    2 黒点
    1 白滅経由再会マユ
10 花代
    6 爾改
    2 フレイスロ軸
    1 縛魔炎
    1 雪月
  7 サシェ
    6 5乗り
    1 4止め満月文具
  7 タウィル
    5 5乗り黒鍵キー軸
    1 4止め黒抜き4c
    1 4止めリワト
  7 ハナレ
  5 アルフォウ
  4 創世マユ
    2 タマ経由
    2 イオナ経由
  3 エルドラ ドーナ リメンバ
  2 アン イオナ ウムル ウリス グズ子 ピルルク ミュウ メル リル
  1 ユヅキ レイラ

 

※ナナシはエクシードを使用するキーのみ参照
※再会マユはそれぞれの経由ルリグに統合
※創世マユでないイオナは全てアルテマ

 

6月29日から8月25日におけるウィクロスセレモニーおよび個人主催大会の4位以上のデッキを集計したものになります。数字が入賞数です。

 

ちなみにレイラキーを採用している構築は全143件中9件でした。

 

 

 

環境雑感

前弾環境と比較すると、ナナシ、タマ、花代のシェアが伸びているのが特徴的です。逆に、K06環境では入賞数トップだったカーニバルの入賞率が大きく下がっています。カーニバルは勢いを伸ばしてきたナナシの「シグニの再配置を禁止する」能力によって《蟹キー》の防御機構を上手く活かせなくなることもあり、やや逆風気味なようです。

 


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花代はK07で《炎真爛漫》と、レベル1でコインを得られるルリグを獲得しました。花代は今回の追加によって《爾改》でもコインを使うことが可能になり、そのことから今期は《爾改》のデッキが人気だったようです。一括りに《爾改》と言っても構築は多様で、《炎真爛漫》と《ゆきめキー》を採用して速攻を強化したもの、キーを使えるようになりリソースを獲得しやすくなったことを活かし《ロードナイト》+《日進月歩》のコンボを通す構築など、様々な構築が入賞を果たしています。

 


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タマはアーム軸の《伍改》を使ったタイプを中心に少しずつ勢力を伸ばしているようです。《創世マユ》を採用した構築は別枠でカウントしているものの、それでもタマはデッキタイプが多いため、それぞれが少しずつ入賞数を伸ばすとデータ上ではかなり大きな変化に見えますね。

 

アーム軸のタマが何故入賞数を伸ばしているのかについて、データから見えてくるものもあります。一番大きい要因として、天敵であるカーニバルがその数を減らしたという点が考えられます。ルリグアタックを《アイフレ》で最大4回止められることや、《ティンベー》の耐性が有効にならないタイミングでアーツを使わずに盤面を崩せる《Zr》が採用されていることなど、カーニバルに対してはアーム軸のタマは不利がつく要素が多いです。それが数を減らしているのであれば、以前よりもタマが動きやすい環境になっていると言えるでしょう。「ルリグアタック」という他のデッキとは違ったアプローチ手段を持ち、多様な耐性持ちシグニも擁するので、プレイヤーの意識から外れがちな今こそとても魅力的なデッキになっているのではないでしょうか。

 

 

 

注目デッキ

ナナシ

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このルリグは大きく分けると、《ピルキー》を採用した構築と、新弾のLRキーである《黒鍵キー》を採用した構築に二分されます。

 


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《ピルキー》を採用した構築はK06環境終盤から少しずつ現れていた構築ですが、今期も引き続き大暴れしました。《タマキー》を用いて、採用枚数を極限まで減らした《マイプラ》や《ポレン》を確実にサーチして序盤は速攻をかけながら《ピルキー》で相手のハンドにも負荷をかけ、後半は余ったデッキスロットに大量に採用されたドローソースでデッキを回転させ《ボツリネス》に貯菌を貯めることで、序盤のリードを守り切って勝つという構築になっています。WIXOSSは序盤に相手にシグニをバニッシュされた場合、次のターンに手札から追加のシグニを配置する必要が出てくるため、そのタイミングに合わせて《ピルキー》のハンデスが飛んでくると想像以上にテンポを持っていかれます。序盤からのテンポ獲得能力の高さと終盤の《ボツリネス》による防御機構の両立が《ピルキー》型の最大の強みと言えます。

 


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《黒鍵キー》を採用した型も基本的な戦術は変わりませんが、序盤は《ピルキー》型と同様に《タマキ―》に頼るプレイヤーと、《マイプラ》や《ポレン》を大量に積んだ上で、K07で登場した《ナナシ 鍵ノ型》を使うプレイヤーが存在するようです。また、《ピルキー》型ではドロースペルに《焚発する知識》が採用されていますが、《黒鍵キー》型は色を気にせずにカードを使えるため、代わりに《THREE OUT》が採用されており、エナから手札へのリソース変換の効率が良くなっています。また、同様の理由からルリグデッキには、色の捻出を気にせずに《ジャイキリ》や《炎のタマ》などが採用されています。色を選ばないが故の構築の幅広さが《黒鍵キー》型の強みです。

 

ナナシが台頭した理由については、この二つの型でそれぞれ違ったものが見出だせます。ひとつは「テンプレ構築が定まってきた」ということ。これは主に《ピルキー》型について言えることです。

 

アンリミテッドセレクター発売後から環境トップを守り続けていたカーニバルは比較的すぐその構築が固まったのに対し、ナナシは人によって構築がバラバラな印象が強いルリグでした。それはナナシがそれだけたくさんの可能性を秘めていると取ることもできますが、プレイヤーがそれぞれ違う方向を向いていると表現することもできます。ひとつの強力な構築が生まれれば、そのルリグを使っているプレイヤーはその構築に目が向くことで同じ方向に歩きだすことができます。構築にそれぞれの形で触れ、自分に合わなければ最適化していくことで、違う方向を向いていたころとは比べ物にならないスピードで研究が進んでいくと私は考えています。オリジナリティ溢れるデッキの研究もTCGの魅力の一つですが、トーナメントシーンにおいて、テンプレがたくさんのプレイヤーの手で姿を変えていくのもTCGの魅力的なところじゃない?と個人的な意見も発信しておきます。

 

《黒鍵キー》型が台頭した理由は、新弾のカードである《黒鍵キー》の恩恵をナナシが強く受けられたというところに尽きます。以前から《アンキー》を使えば似たようなことは出来たのですが、《アンキー》はカーニバルのマルチエナ消去能力が天敵だったため、カーニバル環境においてそれを気にせず使える《黒鍵キー》の存在は非常に大きかったと思われます。

 

K08でナナシはコインを合計6枚獲得できるようになるので、また構築が変化していくのかもしれません。キーセレ参戦で進化を続けるナナシはこれからも要注目です。

 

 

タウィル


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こいついつもタウィルに注目してんな。

 

ナナシの陰に隠れがちですが、タウィルも《黒鍵キー》を上手く使えるルリグの一人です。《黒鍵キー》の効果によって、どんなシグニを採用しても《シェムハザ》の能力を発動できる点、それによって《Zr》を問題なく採用できる点、《Zr》がサーバントをデッキに戻せるようになるためデッキをリフレッシュさせなくてもサーバントが枯れなくなる点など、恩恵が連鎖的に絡まって新たな構築が生み出されています。レベル1でコイン取れるようになるから将来性ヤバいわよって話はこの前もしたから割愛

 

ナナシやタウィルの他にもリメンバ、イオナマユ、アルテマ、カーニバル、黒点タマ、ドーナ、ミュウなどが《黒鍵キー》を採用した構築で入賞を果たしています。無限の可能性を秘めたキーだと思うので、まだ見ぬ組み合わせを探求してみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

最後に

なんか画像の大きさが全然違うのでひとりでウケております()

 

途中でいらん自分語りが入ったので不快に感じた方は申し訳ありません。一個人の意見なので生暖かい目で聞き流していただければと思います。それなりの文字数を書いたのに自分の伝えたいことがあんまりうまく書けなかったように感じますし、こういう時には自分の文章力のなさが恨めしくなりますね。

 

 

 

新弾はオールスター環境にもまた新たな風を吹き込んでくれそうで楽しみです。こいつ毎回同じような言葉で締めようとしてんな

 

 

 

何かあればTwitter(@fyra_coffee)の方までお願いします。