小日向ダイアリー

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【環境考察】寒空と見るK09キーセレ環境

今回はアンリアリスティック環境とディセンブル環境のキーセレクションを入賞ルリグの分布から見ていく記事になります。
 
今回もデータ集計はWIXOSSBOXさんとTwitterを併用して集めたものになります。あくまで個人で集計したものですので参考程度にお考え下さい。また、詳細な構築が気になったらWIXOSSBOXで確認してみてください。

wixossbox.com



K08環境後半入賞デッキ分布

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20 ウリス
16 レイラ
11 ウムル
10 ナナシ 華代
  7 タウィル 翠子
  6 グズ子
  5 にじさんじ
  4 タマ メル
  1 エマ カーニバル 優羽莉 ユヅキ


にじさんじは2人が月ノ美兎で残り3人は樋口楓


9月22日のウィクロス学園祭の5勝デッキおよび10月5日から10月22日におけるウィクロスセレモニー、個人主催大会の4位以上のデッキを集計したものになります。数字が入賞数です。




K08環境後半雑感

メタが定まってきた結果、前半環境とはかなり面子が入れ替わっています。


特に注目したいのがレイラの台頭です。レイラは《真遊月キー》+《アニバーサリーキー》のパッケージを採用した構築がプレイヤー間で広まり、爆発的な人気に繋がりました。とは言え、この2枚を採用した構築は以前からも存在していたのも事実です。このタイミングで人気が出た要因を語る際には、とある2枚の追加カードの存在が欠かせません。



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1つは《ラティナ》。汎用性の高いシグニですが、レイラの固有ギミックであるライドとデメリットを(厳密に言えば少し差異はありますが)共有している点で、他のルリグで使う時以上の噛み合いっぷりを見せています。ほぼデメリットなしで序盤は《イチリンシャ》を、終盤は《バケット》を引っ張ってくることで、引きムラに左右されにくくなり、自分のやりたいアクションを通しやすくなりました。純粋にリソースが1枚増えているというのもいいですね。アド。



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もう1つが《一矢報火》。2ターン目に《真遊月キー》、その返しの相手の攻撃に合わせて《一矢報火》を打つことで、レベル2、レベル3での点数要求が安定するようになりました。自然にルリグデッキ内に序盤の点取り要因を入れられるようになったのは、メインデッキでは意外と点数要求が難しいこのルリグとしっかり噛み合う結果になったようです。


また、前半環境を考察した際、自分は「華代が復権できるかどうかに注目です」みたいなことを言いました。正直自分でも見返すまで忘れてましたが……。


結果としては、華代は環境に適応し、今まで通り、もしくはそれ以上に勢力を拡大しました。不動の竜王ウリスを含め、多くの上位ルリグを屠れるスペックを秘めたこれらの赤ルリグが猛威を奮うという構図を維持したまま、K09環境へと移行していくことになります。




K09環境前半入賞デッキ分布

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21 華代
15 青タマ 糾う者
14 レイラ
11 ウリス
  8 ナナシ
  7 緑ピルルク
  6 白タマ
  5 アルフォウ カーニバル
  4 ウムル にじさんじ
  3 グズ子
  2 タウィル ミュウ メル
  1 翠子 優羽莉


にじさんじは全て月ノ美兎


10月26日から11月24日におけるウィクロスセレモニーおよび個人主催大会の4位以上のデッキを集計したものになります。数字が入賞数です。




K09環境前半雑感

上位ルリグの面々がまたかなり入れ替わっていますね。ただキーセレ環境は、新弾が発売された直後は前環境のトップルリグを追う形で新ルリグが入賞数を伸ばすというのが恒例となっています。そのためここで注目したいのは、長らく環境の頂点を守り続けてきたウリスが大きく数を減らしたという点です。


ただ、これについてはレイラ等の台頭によって以前に比べてウリスというデッキが使いにくい環境になったという部分が大きいのではないかと思います。高パワーの戦線を維持し、盾やエクシードを剥ぎ取ってくる糾う者が割と厳しい対面になるという部分もあるでしょう。環境の変化、新デッキの登場など、様々な要因が噛み合ったためにこのような結果に繋がっているのではないかと個人的には考えています。


K08環境初頭で一度華代が環境から姿を消したように、新たなカードの追加で強力であるとされていたデッキが勝てなくなるというのは珍しいことではありません。登場以来ある程度の成績を維持していたウムルは、環境の変化の波をもろに受けた形となり、入賞数が落ち込みました。流行していた《アぺキー》型のウムルが緑ピルルクの《WSB》に全ての防御を貫通されるなど、辛い部分が目立つのが要因として大きいと思われます。華代のように復活を遂げるかこのままフェードアウトしていくかは注目です。



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《WSB》や《蒼天アークゲイン》等、構築段階である程度対処手段を意識しておかなければならないシグニが増えたのが今弾の特徴です。これらに適応できるかが、これからの環境で勝てるかどうかの分かれ目になるかもしれないですね。




メタゲーム考察

と言ってはいるもののなんかちょっと話の内容がずれてるかな……


加速する華代


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華代は《爛漫》《ハッピー5》《ビカム》《ララ・ルー"ウイリー"》《鎮護国禍》《ゆきめキー》《ぶりっつキー》の7枚を採用した、所謂「ダッシュ華代」と呼ばれる構築が流行っています。攻撃に寄せた前のめりな構成ゆえにダッシュと形容されている訳ですね。


この構築が台頭していることから、プレイヤーは、序盤に切れる軽い防御手段の採用を強いられています。序盤に防御ができない構築であるとバレれば、《Nig》と《鎮護国禍》によるダブクラ2面が容赦なくこちらのライフを砕かれるためです。また、バニッシュによる防御は《Tnt》によってケアされるため、採用する防御手段やそれらを使う順番などは今まで以上に注意が必要になっています。



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ただ、注目を浴びればその分対策もされやすくなります。ルリグデッキを攻撃に寄せているということは、裏を返すと「耐えられれば勝ち」と言うことになります。華代が全力で走れるターンを耐え凌げるような構築が増えたためか、《ビカム》の枠を《イノディ》や《血晶照射》に変え、生存ターン数を伸ばすような工夫をされた構築も散見されるようになりました。


誰から糾う?


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糾う者の使用者がどのルリグを経由しているかは以下の通り。

  • ミュウ経由(8件)
  • リメンバ経由(3件)
  • ウリス経由(2件)
  • 翠子経由(2件)


現状ではミュウを経由し、《ユキキー》でレベル1の枚数を絞った偶数軸の構築が人気のようです。偶数軸で組んだ場合は白黒のカラーリングになるため、ミラーで1枚エクシードを奪われても防御力を失わない《ウトゥルスキー》を採用できるのが利点ですね。ミラーじゃなければ単純にエクシード1を2回使って4枚シグニを回収できるので、そこから《ザロウ》に繋げることで盤面が安定するのも魅力的です。



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限られたリソースで戦うキーセレにおいて糾う者のリソース搾取は見た目以上の強力さを誇りますし、《アークエナジェ》の存在は構築段階で意識しなければ2つの常時効果と自動効果で容易に詰みの状態まで追い込まれてしまいます。今期のキーセレ環境を戦う上で、必ず意識しなければいけない対面であるのは間違いないです。




最後に

集計期間の最終週に新しいアーキタイプが流行ると文章の方に反映させられないからやめてほしい(本音)


結構キーセレもルリグタイプが増えてきて、その全てを追うのも大変になってきたのは1人のプレイヤーとしては嬉しい悲鳴ですね。頑張って可能な限り知識をつけ、備えておきたいところ。


何かあればTwitter(@fyra_coffee)の方までお願いします。