【環境考察】梅と見るEX02オルスタ環境
今回はアンブレイカブルセレクター発売後のオールスター環境を入賞ルリグの分布から見ていこうという記事になります。
今回もデータ集計はWIXOSSBOXさんとTwitterを併用して集めたものになります。あくまで個人で集計したものですので参考程度にお考え下さい。また、詳細な構築が気になったらWIXOSSBOXで確認してみてください。
入賞デッキ分布
18 エルドラ
15 タマ
7 ダッシュ
5 ハイパーダッシュ
3 その他
14 グズ子
9 悲劇止め
3 燐廻ダイレクト特化
2 5乗り
13 カーニバル
9 リル
8 アン 花代
7 ハナレ
6 アルフォウ 創世マユ
5 ユヅキ
3 ウリス ママ
2 再会マユ ドーナ イオナ
1 ウトゥルス ウムル サシェ タウィル 紡ぐ者 ナナシ 真名マユ メル 緑子 リメンバ
2019年12月22日から2020年2月16日におけるウィクロスセレモニー、個人主催大会の4位以上のデッキを集計したものになります。数字が入賞数です
環境雑感
チアシグニとランサー付与の相性の良さから発売前の段階ではドーナに強さを感じるプレイヤーがかなり多かったようです。しかし蓋を開けてみれば、新弾環境で一番勝利したのは、《ヌエ》の存在からドーナに不利をとっているはずのエルドラという結果になりました。チアシグニの恩恵は大きいものの、基本的に面埋めで防御を行うドーナにとってチアシグニは良い影響ばかりをもたらすものでもなかったようです。
エルドラは新しいレベル5ルリグである《ULTRA》や、チアシグニである《グピピ》を採用しデッキパワーを向上させているものの、基本的な戦術は以前と変わりません。
《Zr》で山の枚数を稼ぎつつ《シュレデ》等のLBで自分のライフを回復。《TAP》や《ノイヴァン》のLBで相手の邪魔をしつつ、増やしたライフを使って《トオン》を絡めつつ延命を行います。基本的にライフの枚数だけ寿命を伸ばせるデッキなので《ULTRA》のエクシード3がシンプルに偉いですね。しっかり状況が整えば間違いなく現環境で一番の防御力を持ったデッキと言えます。
エルドラとは対照的に、苛烈な攻めで勝利を重ねているのがグズ子です。
彼女はチアシグニを取り込み戦術が変わることで躍進したルリグとしての好例でもあります。《ハイロー》と《アカベコ》互換を合わせて序盤から4点要求を繰り返し、4にグロウしてからは《キングゲーム》と合わせて止めにくい盤面を形成します。《キングゲーム》がアタックできれば1点以上追加で生まれるって書いてあるのがすごい(小学生並の感想)
レベル4の段階で十分に圧力がかけられるためか、今はアンブレで登場した《悲劇グズ子》で止まる構築が主流のようです。パワカの代名詞的存在である《ブラジャック》がグズ子に入らなくなるなんて誰が予想できたというのか。
メタゲーム考察
環境はどのようにエルドラを破るかという部分に焦点が当てられているように感じます。エルドラの弱点は、防御体勢が整わない序盤が脆い点(《クリショ》《トオン》で1ターンほぼ確定で生存できますが)と、過剰な打点はどうしても《トオン》を使わないと受けられないという点。
この2点を突けるデッキとして、アンブレで登場した《QB》止めのカーニバルがあります。
《黒鍵キー》を採用しカロリーの高い防御を採用したタイプと、《ぶりっつキー》と《爛漫》を採用して短期決戦を意識したタイプに二分されますが、どちらも《ビカム》を採用し、早い段階からルリグでの圧力をかけ最後の1点を取りにいくという点は共通しています。
《ビカム》によりレベル3対レベル2の構図を作り、エルドラが《クリショ》を使うコインを持たないうちに《サンスポット》の強い圧力をかけ、レベル4以降は《QB》の起動効果で《トオン》を無力化しつつ戦えるので、比較的有利であると言えます。
これに対してエルドラ側は《羅原理姫W》や《アークオーラ》等を採用し、《トオン》のみに依存しないように構築を変化させています。ただこれらは盾を削られ過ぎていると1枚では防御しきれなかったり、《エラキス》でメタられたりと《トオン》ほど万能ではないので、カーニバル側もまだまだ付け入る隙はあるのではないかと思います。
注目カード
独断と偏見とセレモニーで遊んでてほえ~と思ったやつをいくつか
アンチ・アビリティ
カーニバル ーKー
グズ子やカーニバルなど、どちらかと言えばアタック時トリガーを使って点数を取るデッキが上位に多く存在している環境なので、これらは運用しやすい環境になってきたように思えます。チアシグニはアタック時効果を持つものが多いというのも追い風ですね。ただ、《アンチ》についてはカーニバルに見抜かれるとルリグ効果でエナの色を消されてケアされることもあるため注意です。
残念な点としてはこれらがエルドラ対面で勝因になるカードではないというところ。悲しい
コードVL 鈴鹿詩子
チアシグニを含めた4面に対応できるアーツとして注目されている《フェイタル》や《魔杖》のケアができるので、不意に出すと相手に余計な負荷をかけられるかもしれないカード。ただ相手がこのカードの存在を加味した上でプレイしていれば致命打にはならないことも多いです。そのため、構築の際にそのことはしっかり考慮した上で投入するべきと言えます。
上位ルリグの中だとエルドラの《クリショ》やグズ子の《チャクラム》、《グレイヴディガー》あたりの妨害ができます。そこを邪魔したからと言ってゲームに勝てるかはまた別の話ですが。