小日向ダイアリー

月1更新を目標に紙と日記を便乗と

【罰ゲーム企画】読書感想文課題提出欄

今回は身内間の罰ゲーム企画です。身内ネタ全開なので読む必要は全くないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回までのあらすじ


f:id:wxcoffee:20210320014218j:image
f:id:wxcoffee:20210320020421j:image
f:id:wxcoffee:20210320014321j:image
f:id:wxcoffee:20210320014338j:image

 

 

課題提出欄

「おしりダンディ ザ・ヤング おたからは おれに まかせろ!」を読んで

ナノ

 

 詳細は省くが真剣勝負に敗れ本作を読むことを周囲から求められた。正直気が乗らなかったが、こうした状況に陥ったのは私が未熟な敗者だからだ。足りないものを探すため、私はおしりダンディの世界に飛び込むことにした。本作は、現在人気沸騰中でご存知の方も多い「おしりたんていシリーズ」の前日譚だ。主人公のおしりダンディと助手のへーへーが、お宝を保護するため各地の遺跡を渡り、盗掘団と鎬を削る冒険活劇だ。

 おしりダンディという人物の最大の魅力は、常にダンディな道を選び続ける姿勢だ。作中で彼が崖下の列車に乗る盗賊を車で追う一幕がある。へーへーは分かれ道のどちらかを使い駅に先回りすることを提案するが、ダンディはこの提案を「他人がつくった道をただ進むだけなんてダンディじゃない」と一蹴する。彼は車ごと崖下に突っ込む選択をし、最短の、文字通りダンディな道を切り拓いてみせた。ダンディな姿勢を貫く彼だからこそ、矜持を持つ盗賊は彼を認め、勝負で負けたらお宝を諦めるという約束を誠実に守る。彼もそうした相手は「強敵」と認める。この関係性は、紛れもなく彼の姿勢がもたらしたものだ。

 大多数は成長することで、社会のレールを外れないように、先駆者たちが踏み固めた道を従順に歩いていくようになる。思春期の際は組織や権力に反抗したりすることもあるが、そうした経験を「黒歴史」として封じ込めて、人は大人になっていく。それは分別が付くようになったという面では成長だが、未知に踏み込む勇気を失っているとも言える。ディーセレ2弾発売時、私には《羅星姫 カシオペア》を使いたいという思いがあった。発売日には《カシオペア》入りのアキノデッキを練習していたが、最終的には《聖将 バチョウ》を採用して競技の場に赴いた。その選択を取れた私は競技者だった。ただ夜に《カシオペア》を、《ブレイブ・シェード》をスリーブから抜く私は大人だっただろうか。答えは千差万別だろう。しかし「自分で道をつくってこそ真のダンディ」という彼の言葉が、私は酷く眩しく感じた。

 合理性を優先した私のデッキは、サーバントに嫌われ敗北した。四股かけてるオタクと違いしーちゃん一筋で誠実に戦っていたという自信があったため、ショックは大きかった。ただ、当然のことだったと今なら思える。私はしーちゃんに何度も助けられてきたが、与えられてばかりで何も返すことができていなかった。健全な関係は、お互い信頼を築いた先にあるということをおしりダンディはその在り様を以て教えてくれた。

 本作はディーセレをする上で大切なことを、そして何故私が敗者であったのかを教えてくれた。おそらく本書の推薦者は、道を自ら作り出し、自分のデッキと信頼関係を築き、手足のように自分のデッキを回すのだろう。私がその域に辿り着けるかはわからない。ただ、それでも前向きに一歩ずつ頑張りたいと思わせてくれる本作は、私にとって良書だった。

 

(1198/1200文字)

 

以上になります。

提出が遅れてしまい大変申し訳ありません。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

注釈

しーちゃん
f:id:wxcoffee:20210320015332j:image

こいつ

 

四股
f:id:wxcoffee:20210320015629j:image

これ

 

 

あとがきf:id:wxcoffee:20210320014938j:image