小日向ダイアリー

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【環境考察】台風後と見るK08オルスタ環境

今回はアンリアリスティックリリース後のオールスター環境を入賞ルリグの分布から見ていこうという記事になります。555デッキ発売前の予習代わりにぜひ読んでいってください。

今回もデータ集計はWIXOSSBOXさんとTwitterを併用して集めたものになります。あくまで個人で集計したものですので参考程度にお考え下さい。また、詳細な構築が気になったらWIXOSSBOXで確認してみてください。

 

wixossbox.com

 

 

入賞デッキ分布

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12 紡ぐ者
  11 ウリス経由
    1 夢限経由
11 創世マユ
    7 イオナ経由
    3 タマ経由 虚鍵クラウン
    1 タマ経由 ぶりっつキー
  7 タマ
  6 あや カーニバル
  5 サシェ
  4 アルフォウ アン イオナ グズ子 タウィル ドーナ 花代 リメンバ
  2 エルドラ ナナシ ハナレ レイラ
  1 アイヤイ ウムル ウリス ママ ミルルン ユヅキ リル

 

※タマは全てダッシュタマ

イオナは全てアルテマ

 

9月1日から10月22日におけるウィクロスセレモニーおよび個人主催大会の4位以上のデッキと、ウィクロス学園祭で5勝を達成したデッキを集計したものになります。数字が入賞数です。

 

 

 

環境雑感

今弾は《ぶりっつキー》を中心に環境が大きく動いたシーズンとなりました。

 


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《ぶりっつキー》の強みは、《ビカム》を使ったショット系のデッキを手軽に対策できるという部分にあります。アタックフェイズにアンロックできるという性質上《ゆきめキー》やイノセンスの影響を受けずに、出現時のキー効果とエクシードによるルリグ効果、二種類のテキストで相手の盤面に対処できます。

 

 

また、スペルデッキの動きを大きく鈍らせるエクシード1の効果と、汎用性の高い防御効果を兼ね備えているという点も優秀です。今までのメタカードは、ある程度防御を犠牲にする代わりにスペルデッキに優位を取るというものが多く、構築段階で純粋なデッキパワーを取るかメタに走るかの選択に悩まされてきました。《カウンターアクセント》や《レイラキー》等が好例でしょう。しかし、《ぶりっつキー》により、「ついでに」対策を行えるようになったため、スペルを使うデッキにとっては苦しい時代に突入したと言えます。その影響か、K07環境で入賞数トップだったナナシはK08環境で大きく数を減らしています。

 


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逆に今期勢力を伸ばしたのは、《ぶりっつキー》の影響を受けにくく、その存在を追い風にできたアーキタイプ。紡ぐウリスと創世マユはその典型です。紡ぐウリスに関しては《エニグマ》を通せなくなるためそれなりに被害もあります。しかし、リソース干渉に弱い紡ぐ者にとって、スペルを止める効果で得られる恩恵はそれ以上に大きかったのではないでしょうか。

 


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創世マユはイオナを経由するタイプを中心に入賞数を伸ばしました。イオナマユはスペルを使わず、アーツを繰り返し使えることを活かして素直なゲームをするデッキなので、《ぶりっつキー》の存在によって理不尽な芸当が咎められるようになった現環境にマッチしていたと考えられます。

 


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今期のイオナマユは王道を行くフェアデッキでしたが、タマユはその対極となるデッキとして活躍したようです。アンリアリスティックと同時期にリリースされた《虚鍵キー》によって持ち主の手を離れた《フェイタル・クラウン》は《先駆アークゲイン》の手に渡り、タマユは強力なショットデッキとして生まれ変わりました。スペルが弱い環境とは言え《アーク・オーラ》+《フェイタル・クラウン》+《先駆アークゲイン》含む天使3面という状況は、決まれば受け切れるデッキはかなり限られます。《フェイタル・クラウン》が黒アーツなので、《創世マユ》の出現時で回収することで2度アプローチをかけられ、《虚鍵キー》と天使のカードパワーで継戦能力も期待できることから、仮に攻撃を耐えたとしても最後の最後まで油断できないデッキになっています。

 

 

タマユ以外にも、《虚鍵キー》で《フェイタル・クラウン》を出張させる構築はグズ子で確認できます。《応援グズ子》のダイレクトに《燐廻転生》と《フェイタル・クラウン》を添えることで、文字通り「一撃必殺」のルリグアタックを繰り出せます。

 

 

 

 

注目デッキ

創世マユ

こいつはいつまで創世マユの話をする気なのか。

 


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ここで注目したい創世マユは、《白滅タマ》を経由したアーム軸のタイプ。イオナを経由した構築と違いメインデッキに《タイプス》を採用してグロウの補助をする必要がありますが、その分タマ特有の強力な耐性持ちシグニや、《アイアース》を筆頭としたルリグアタックのサポートを行えるシグニで多角的なアプローチを仕掛けられるようになります。

 

 

特筆すべきは、今期入賞数トップの紡ぐ者に対して有効な効果をいくつか擁しているという点。紡ぐ者は《白滅タマ》のイノセンスで「レベル5シグニの限定条件を無視する」常時効果を1ターン消すことが可能なため、これを相手の攻撃に合わせて使うことで、かなり威力を弱めることができます。また、紡ぐ者の起動効果は「次のターンの間」にのみ働く効果のため、エクストラターン中はその効果が失われます。紡ぐ者は、後半は起動効果でルリグアタックを無視することが前提のデッキのため、追加ターン中に《アイアース》や《アキレウス》で複数回のルリグアタックを仕掛けるのはかなり効果的です。これはこのデッキにのみ可能なオンリーワンの利点と言えます。

 

 

555デッキのおかげで《アイアース》や《アークイギス》の入手難度が下がり、11月のWIXOSS PARTYの参加賞で《タイプス》が再録されるため、組みやすくなっているのもありがたいポイント。少しルリグデッキや《先駆アークゲイン》を揃える過程で追加の出費が必要になりますが、タマは構築の幅が広いため長く遊べることから、これからオールスターを始めようとしている方にもおススメできるアーキタイプかと思います。

 

 

 

ドーナ


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シグニを使ってフェアなゲームをする環境ではこのルリグもかなりアツいのではないかと思います。

 

 

このデッキも紡ぐ者に対して強い要素をいくつか持ち合わせていることが魅力として挙げられます。紡ぐ者は、攻撃してきた相手と同じ色のシグニを捨てて相手の攻撃を無力化する効果と5色の遊具シグニによって、ルリグデッキの見た目以上の耐久力を実現しています。しかしドーナは序盤からのランサー能力によって盾を削り、最後は《ヒトダマ》とレベル5ルリグのコンボでサーバントにアサシンを付与することができます。無色は色ではないため、これによって紡ぐ者の効果に阻まれることなく攻撃を通すことが可能です。

 

 

レベル5ルリグのコイン技によって、遊具シグニの攻撃をいなしやすいのも利点です。面埋め防御に制約を課す《ブラジャック》ですが、ドーナはその制約の外側である手札からシグニを呼ぶことができ、一度自分の盤面をリセットできることから、《オキクドール》始点の攻撃も受けやすいです。

 

 

555デッキのおかげで構築難易度がかなり低いのも利点です。というかデッキ2つに加えレベル4ルリグと《ネームレス・フィアー》を買って、カドショのストレージに落ちているような怪異シグニを好みに合わせて集めればデッキが完成してしまうお手軽さ。キーも好み次第で変える余地はありますが、《リルキー》のままでも十分戦えるでしょう。相手の構築を予想してそれに合わせた耐性を付与し攻めるデッキなので、使うのに少し慣れがいるかもしれませんが、そのことを考慮した上でも初心者におススメできるデッキのひとつです。

 

 

 

アルフォウ


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ダッシュタマ等に強く、他の環境デッキにも回答を持つことからかなり今期も強かったルリグ。次弾からはレベル1でグロウコストを払う必要がなくなり、コインを獲得できるようになるので更なる活躍が期待できそうです。

 

 

 

 

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。何か大事なことを書き忘れている気がして一人で首を傾げております。

 

いよいよ世界予選も始まり、各地で権利者が誕生していますね。オールスターは各セレモニーでそれぞれ一枠しか権利枠がないためかなり苦労しそうですが、私も権利獲得目指して頑張っていきたいところです。

 

何かあればTwitter(@fyra_coffee)の方までお願いします。