小日向ダイアリー

月1更新を目標に紙と日記を便乗と

【寄稿文】ハッピー5がキーセレクションに与えた影響

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今回はウィクロス大感謝祭でWIXOSSBOXが出展した際に寄稿した文章になります。奇行の寄稿。


一応詳細とデータ集置いておきます。

ウィクロス大感謝祭・ユーザー出展に参加します | WIXOSSBOX

データ集 | WIXOSSBOX


この奇行文なんか読まなくても某々亭でからばこさんがばっちりまとめてくれているのでそっちを見てくれれば大丈夫って話が






登場前はタマとリルの2強

 ハッピー5登場前のキーセレ環境は、タマとリルの二強環境と言えるでしょう。
 K03環境まででは入賞ルリグの6割が、K04発売以降でも入賞の4割をこの2ルリグが占めています。2ルリグの共通点として、安定して「1ターンにシグニだけで4点以上取り得る」盤面を形成できるという点が挙げられます。限られた防御手段の吐かせ合いであるキーセレにおいて、1ターンで取れる点数が多いことによる優位性が見て取れます。


 しかし、この環境はハッピー5の登場によって変化することになります。夢限は、キーの枚数だけ使用回数が増えるハッピー5の恩恵を強く受け、レベル0シグニ「ムゲン」によるデッキ基盤の強化もあり、一躍環境トップまで上り詰めました。
 逆に、ハッピー5の影響でシェアを落としたのがリルです。キーセレは多くのデッキにおいて、ドンム等の2面防御アーツを採用して防御力を高めるのが主流でした。その枠がハッピー5になり、華代キー等をアンコールコストにして1面防御を2回打てるような構成に変化したことで、致命傷になる一撃をピンポイントで止められやすくなり、リルは以前ほどの強さを発揮しにくくなったと考えられます。
 一方、K05によるカードの追加で躍進したルリグとしてはユヅキがいます。オワンクラゲによって上手に手札を整えられるようになり、緑水獣特有の「3点要求に見える」盤面の強さもあって大きくシェアを伸ばしました。


グズ子の台頭にも注目

 グズ子は奇数軸か偶数軸かで構築が大きく変わりますが、両者ともにウリスキーが採用されることが多いルリグです。
 夢限やユヅキは相手のシグニをメインフェイズで除去して攻めるルリグではないため、比較的ウリスキーに弱いルリグであると言えます。ウリスキーを活かしにくい相手であるリルが減ったこともあり、グズ子は環境での地位を向上させました。
 同様に、タマも環境の変化を追い風に変えたルリグの1人です。タマは、ハッピー5の登場で以前よりも攻撃が止められやすくなりましたが、「イノセンス」が夢限に、サンポケ等のアタッカーがユヅキの防御手段に対して強く、環境最上位の一角を守り続けています。


 ハッピー5登場以降はルリグ間の差が縮まり、群雄割拠な環境になっていることが読み取れます。逆に「環境トップのデッキだけをガチガチに対策してマッチング運で駆け抜けよう!」といった戦法は取りにくくなってきており、シビアな世界になってきたとも言えます。